ホームクエスト
株式会社ホームクエスト 群馬県高崎市|相続・空き家・空き地専門
相続・空き家のお役立ち情報

実家を空き家のまま越冬させる前にやるべき6つの対策|群馬県高崎市の専門家が解説

2026年10月12日

先日、春先に相談に来られた50代の男性のお話です。前年の秋に父親を亡くし、高崎市内の実家を空き家のまま冬を越したところ、春になって訪れると水道管が破裂し、床下が水浸しになっていました。修繕費用は約80万円。「冬が来る前に何かしておけば…」と後悔の言葉を何度も口にされていました。

群馬県は内陸性気候で冬の冷え込みが厳しく、最低気温が氷点下5度以下になる日も珍しくありません。実家を相続したものの遠方に住んでいて頻繁に通えない方にとって、越冬前の準備は非常に重要です。今回は建築士として数多くの空き家を診てきた立場から、実家を安全に冬越しさせるために必ずやっておくべきことを具体的にお伝えします。

水回りの凍結対策は最優先事項

空き家の越冬対策で最も重要なのが水道管の凍結防止です。特に群馬県のような寒冷地では、水抜きをしないまま冬を迎えると、管内の水が凍結して膨張し、配管を破損させます。破裂した箇所から水が噴き出すと、床や壁だけでなく基礎部分まで被害が及ぶケースもあります。

水抜き作業の基本手順は、まず元栓を閉め、すべての蛇口を開けて配管内の水を排出することです。さらに給湯器や温水便座の水抜きも忘れてはいけません。給湯器は機種によって水抜き方法が異なるため、取扱説明書を確認するか、専門業者に依頼することをお勧めします。高崎市内の水道工事業者に依頼する場合、水抜き作業の費用相場は1万5千円から3万円程度です。

また、トイレの便器内や排水トラップにも水が残ります。ここは完全に排水した後、不凍液を注入しておくと安心です。ホームセンターで購入できる不凍液は1本500円程度で、便器や洗面台、キッチンの排水口に注いでおけば凍結を防げます。

屋根と雨樋の点検・清掃を済ませる

冬が来る前に必ず確認したいのが屋根と雨樋の状態です。落ち葉や枝が雨樋に詰まったまま雪が積もると、重みで雨樋が破損したり、雪解け水が適切に排水されず軒下や外壁を傷めたりします。現場で見てきた事例では、詰まった雨樋から溢れた水が外壁内部に浸入し、断熱材が腐食して張替えに50万円以上かかったケースもありました。

雨樋の清掃は、脚立を使えば自分でも可能ですが、高所作業は危険を伴います。特に築年数が経過した建物は屋根材や雨樋自体が劣化している可能性があるため、専門家に依頼するほうが安全です。高崎市内の業者であれば、雨樋清掃の費用は1万円から2万円程度が相場です。

屋根材にひび割れや浮きがないかも目視で確認しましょう。瓦屋根の場合、ずれや割れがあると雪の重みでさらに被害が拡大します。トタン屋根は錆びや穴あきがないか、スレート屋根は欠けや反りがないかをチェックします。修繕が必要な場合は、雪が降る前の11月中旬までに済ませておくことが重要です。

換気と湿気対策で建物の劣化を防ぐ

空き家を締め切ったまま冬を越すと、室内に湿気がこもり、カビや結露が発生しやすくなります。冬場は外気温と室内温度の差が大きくなるため、特に窓ガラスや壁面に結露が発生し、放置すると壁紙の剥がれや木部の腐食につながります。建築士の視点で見ると、湿気による劣化は構造体の寿命を大きく縮める要因です。

理想的なのは月に1回から2回、晴れた日に訪問して窓を開け、室内の空気を入れ替えることです。所要時間は30分程度で構いません。全ての部屋の窓を開けて空気を循環させ、押入れやクローゼットの扉も開けておきます。遠方で頻繁に通えない場合は、除湿剤を各部屋に設置するだけでも効果があります。市販の大容量除湿剤は1個300円程度で、3ヶ月ほど効果が持続します。

床下の湿気対策も忘れてはいけません。床下換気口が落ち葉や雑草で塞がれていないか確認し、空気の通り道を確保しましょう。床下に湿気がこもるとシロアリ被害のリスクも高まるため、越冬前の点検は重要です。

防犯対策の強化は冬場こそ必須

空き家は冬場になると人の出入りが減るため、不審者に狙われやすくなります。雪が積もると足跡が残るため侵入を躊躇する面もありますが、逆に長期間訪問していないことが外から分かりやすくなります。郵便受けに郵便物やチラシが溢れている状態は「誰も管理していない」というサインになってしまいます。

基本的な防犯対策として、郵便物の転送手続きや定期的な回収は必須です。また、敷地内の雑草を刈り取り、整備された印象を保つことも抑止力になります。センサーライトの設置も効果的で、ホームセンターで購入できる電池式のセンサーライトは3千円程度から入手できます。玄関や勝手口付近に設置しておくと、人が近づいたときに点灯して不審者を威嚇します。

窓ガラスには防犯フィルムを貼る、補助錠を取り付けるといった対策も有効です。施工費用を含めて1窓あたり5千円から1万円程度で対応できます。遠方に住んでいて頻繁に通えない場合は、近隣の方に声をかけて見守りをお願いする、あるいは空き家管理サービスを利用する方法もあります。

火災保険の内容確認と更新手続き

意外と見落とされがちなのが火災保険の確認です。相続した実家の場合、被相続人が加入していた保険がそのまま継続されているケースと、相続時に失効しているケースがあります。空き家でも火災や自然災害のリスクはあり、特に冬場は暖房器具の消し忘れや電気系統のトラブルによる火災、雪の重みによる屋根の損壊などが発生しやすくなります。

保険証券を確認し、契約者名義や補償内容、保険期間をチェックしましょう。特に空き家専用の保険に切り替える必要があるかどうかは重要なポイントです。通常の住宅向け火災保険は「居住している」ことが前提のため、空き家状態が続くと保険金が支払われない可能性があります。保険会社に連絡して状況を説明し、適切なプランに変更しておくことが大切です。

ファイナンシャルプランナーの視点で見ると、空き家の保険料は居住中の住宅に比べて年間で2割から3割程度高くなる傾向にありますが、万が一のリスクを考えれば必要な支出です。補償内容も、水災や雪災が含まれているか確認しておきましょう。

冬の間の管理計画を立てておく

越冬前の準備と同じくらい重要なのが、冬の間にどのように管理していくかの計画です。雪が降る前に最低限やるべきことを済ませても、冬の間に一度も訪問しなければ、予期せぬトラブルが発生しても気づけません。宅地建物取引士として多くの相続案件に関わってきた経験から言えば、冬の間も月1回は現地を確認するのが理想的です。

遠方に住んでいて頻繁に通えない場合は、地元の空き家管理サービスを利用する方法があります。高崎市内にも複数の業者があり、月額5千円から1万円程度で、外観確認、郵便物整理、簡単な清掃、写真報告などを行ってくれます。大雪が降った後の屋根の雪下ろしが必要かどうかの判断も、現地をよく知る業者に任せると安心です。

また、近隣住民との関係も大切です。越冬前に挨拶をしておき、連絡先を交換しておくと、何かあったときにすぐに知らせてもらえます。地域とのつながりは防犯面でも有効で、地元の方の目が届くことで不審者の侵入を防ぐ効果もあります。代表として数多くの空き家相談に乗ってきましたが、近隣との良好な関係を保っている物件は、管理状態も良好な傾向があります。

まとめ|越冬前の準備が春先のトラブルを防ぐ

実家を空き家のまま冬を越す場合、越冬前の準備が春先のトラブルと大きな出費を防ぐ鍵になります。水回りの凍結対策、屋根と雨樋の点検、換気と湿気対策、防犯対策の強化、火災保険の確認、そして冬の間の管理計画。これら6つのポイントを押さえておけば、春になって深刻な被害に気づくという事態を避けられます。

群馬県の冬は厳しく、適切な準備をしないまま放置すると建物の劣化が一気に進みます。現場で見てきた限り、越冬対策を怠ったために修繕費用が数十万円から百万円以上かかったケースは少なくありません。逆に、事前にしっかり準備しておけば、費用は数万円程度に抑えられます。

もし「自分だけでは対応しきれない」「何から手をつければいいか分からない」と感じたら、専門家に相談することも選択肢です。空き家の状態は一つ一つ異なるため、現地を実際に見て判断することが最も確実です。経験豊富な専門家であれば、建物の状態を診断し、優先すべき対策を具体的にアドバイスできます。

ホームクエストでは、相続・空き家・空き地・農地のご相談を承っています。経験豊富な代表が、最初から最後までご一緒します。

📞 お電話:0120-77-9993(9:00〜19:00 水曜定休)

💬 LINE:LINE公式アカウントで相談する

📅 ご来店予約:Googleカレンダーから予約

← ブログ一覧に戻る

最新情報はこちら