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不動産コラム・豆知識

古家付き土地と更地、どちらが売れる?建築士が解体判断を徹底解説

2026年07月28日

先日、高崎市内で築45年の木造住宅を相続された50代の男性からご相談がありました。「解体して更地にした方が売れますよね?」とおっしゃるのですが、建物を確認すると基礎はしっかりしており、リフォームすれば十分住める状態でした。結局、古家付き土地として売り出したところ、更地想定価格より80万円高く、しかも1ヶ月以内に買い手が見つかりました。このように、解体するかしないかの判断一つで、売却価格も期間も大きく変わります。

相続した不動産を売却する際、多くの方が「古いから壊さないと売れない」と思い込んでいますが、実際には古家付き土地の方が有利なケースも少なくありません。逆に更地にすべき物件もあり、その見極めが重要です。今回は建築士・宅建士・FPの資格を持つ立場から、現場で培った経験をもとに、どちらが売れるのかを具体的に解説します。

この記事では、解体費用の相場、固定資産税の違い、買主のニーズ、そして実際の売却事例まで、判断に必要な情報をすべてお伝えします。

古家付き土地と更地、それぞれのメリット

まず、古家付き土地のメリットから見ていきましょう。最大の利点は解体費用がかからないことです。群馬県内の木造住宅の解体費用は、坪あたり3万円から5万円が相場です。30坪の建物なら90万円から150万円、これに廃棄物処理費や整地費用を加えると200万円近くになることもあります。この初期費用を負担せずに売却できるのは大きな魅力です。

また、古家があることで固定資産税の住宅用地特例が適用され、土地の固定資産税が6分の1に軽減されます。売却までに時間がかかる場合、この税負担の差は無視できません。さらに、建物があることで買主がリフォームや建て替えのイメージを具体的に描きやすく、特にDIYや古民家再生に興味がある層には強く訴求できます。

一方、更地のメリットはすぐに建築できる点です。買主は解体の手間や時間を省けるため、新築を急ぐファミリー層には好まれます。また、建物がないことで土地の状態や境界線が明確になり、トラブルのリスクが減ります。日当たりや敷地の広さも実感しやすく、購入判断がスムーズになる傾向があります。

解体費用と税金の具体的な計算

解体するかどうかの判断には、費用と税金の正確な把握が欠かせません。群馬県高崎市の事例では、築40年の木造2階建て住宅(延床面積35坪)の解体費用は約140万円でした。内訳は解体工事費105万円、廃材処分費25万円、整地費10万円です。建物にアスベストが含まれている場合や、隣接地との距離が近い場合は、さらに費用が増えます。

税金面では、古家付き土地の場合、200平米までの部分について固定資産税評価額が6分の1になります。例えば評価額1200万円の土地なら、通常は年間約14万円の固定資産税が、住宅用地特例により約2.3万円に抑えられます。更地にすると特例が外れ、翌年から税額が6倍になる計算です。売却まで1年かかれば、その差額は約12万円にもなります。

さらに、売却時の譲渡所得税も考慮が必要です。解体費用は取得費に加算できるため、譲渡所得を圧縮できます。ただし、古家付きで売却し買主負担で解体してもらう場合、その分を価格交渉で調整すれば、実質的な手取り額はほぼ変わらないこともあります。

買主のニーズから見た売れやすさの違い

私の経験では、買主のニーズによって古家付き土地と更地の評価は大きく異なります。新築を建てたいファミリー層は更地を好む傾向にあります。特に住宅ローンを利用する場合、建物解体の手続きや追加費用を嫌がる方が多いためです。工務店やハウスメーカーとの打ち合わせもスムーズに進みます。

一方、投資家や事業者は古家付き土地に注目します。建物を残したまま賃貸に出す、あるいは低コストでリノベーションして転売するなど、建物に価値を見出すからです。実際、高崎市内で築50年の平屋を古家付きで売却した際、不動産投資家が購入し、最小限のリフォームで賃貸物件として活用されました。

また、DIY志向の若い世代や、古民家暮らしに憧れる層も増えています。こうした買主は建物の古さをマイナスと捉えず、むしろ自分好みに改修できる素材として評価します。群馬県は比較的土地が広く、庭付きの古家は都市部では得られない魅力があるため、こうしたニーズは無視できません。

建物の状態で判断する解体の要否

現場で最も重要なのは建物の構造的な安全性です。専門家として建物診断を行うと、外見は古くても基礎や柱がしっかりしている物件が少なくありません。逆に、雨漏りやシロアリ被害が進行し、安全性に問題がある場合は、解体して更地にすべきです。買主に瑕疵担保責任を問われるリスクを避けるためです。

判断基準として、築年数だけでなく耐震基準も重要です。1981年以前の旧耐震基準の建物は、買主が住宅ローンを組みにくく、売却が難航することがあります。ただし、旧耐震でも構造がしっかりしていれば、耐震補強を前提に購入を検討する買主もいます。代表が建物診断を行い、補強の可能性とコストを明示することで、売却の選択肢が広がります。

また、立地も判断材料です。駅近や商業施設が近い好立地なら、古家付きでも買主は建て替えを前提に購入します。逆に郊外の広い敷地なら、建物を活かした田舎暮らし需要を狙う方が有利なこともあります。一律に「古いから解体」ではなく、物件ごとの個別判断が欠かせません。

実際の売却事例から見る成功パターン

高崎市内で扱った事例を2つご紹介します。1つ目は、築35年の木造住宅を相続された40代女性のケースです。当初は解体を希望されていましたが、建物診断の結果、構造に問題がなく、水回りも使用可能でした。そこで古家付き土地として売り出したところ、リフォーム業者が購入し、想定より100万円高い価格で成約しました。解体費用も浮いたため、実質的な手取りは大幅に増えました。

2つ目は、築55年で雨漏りとシロアリ被害が深刻だった物件です。この場合、建物の修繕コストが解体費用を上回ると判断し、売主負担で解体して更地にしました。整地後すぐに新築希望の若い夫婦が購入を決め、売り出しから3週間で契約に至りました。更地にしたことで、住宅ローンの審査もスムーズに進みました。

どちらも共通するのは、専門家による正確な診断と、買主のニーズを見極めた戦略です。感覚や思い込みではなく、建物の状態、市場動向、税金、費用を総合的に判断することで、最適な売却方法を選べます。

ホームクエストがワンストップで対応する理由

古家付き土地か更地かの判断には、建築・不動産・税務の3つの視点が必要です。建物の安全性は建築の知識がなければ正確に判断できませんし、売却戦略は宅建士としての市場理解が欠かせません。さらに、税金や資金計画はFPの視点が必要です。弊社代表はこれらすべてを一人で担当できるため、情報のズレや二度手間が発生しません

例えば、建物診断で「解体不要」と判断しても、不動産市場で古家のニーズがなければ意味がありません。逆に、税理士に相談して節税策を練っても、建物の状態を無視すれば買主トラブルのリスクが残ります。経験豊富な代表が最初から最後まで一貫して対応することで、売主様の利益を最大化できる判断が可能になります。

また、群馬県高崎市を中心に地域密着で25年活動してきた実績があります。地元の解体業者、リフォーム業者、買取業者とのネットワークがあり、必要に応じて信頼できるパートナーをご紹介できます。相続不動産の売却は一生に何度もない出来事です。だからこそ、信頼できる専門家に任せることが大切です。

まとめ|古家付き土地と更地、最適解は物件ごとに異なる

古家付き土地と更地のどちらが売れるかは、建物の状態、立地、買主層、税金、費用など多くの要素を総合的に判断する必要があります。一律に「更地の方が売れる」「古家は残すべき」と決めつけることはできません。解体費用は100万円を超えることも多く、固定資産税の特例を失うリスクも無視できません。逆に、建物に問題があれば早期に解体した方が結果的に高く早く売れることもあります。

大切なのは、現場を知る専門家が実際に物件を診断し、市場ニーズと照らし合わせながら、売主様にとって最も有利な選択肢を提示することです。感覚ではなく、具体的な数字と根拠に基づいた判断が、後悔のない売却につながります。相続した不動産の売却でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

ホームクエストでは、相続・空き家・空き地・農地のご相談を承っています。経験豊富な代表が、最初から最後までご一緒します。

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