先日、高崎市群馬町で相続した築40年の戸建てを売却したいというご相談をいただきました。依頼主は東京在住の50代男性で、半年前にお父様が亡くなり、実家をどうするか悩んでいらっしゃいました。現地を訪れると、庭には草が伸び、雨戸は閉まったまま。ご近所の方からは「何とかしてほしい」という声も出始めていたそうです。
このようなケースは高崎市内でも増えています。親の家を相続したものの、自分は別の場所で生活しており、管理も売却も進まない。そんな悩みを抱えた方々に、今回の事例が少しでも参考になればと思い、具体的な数字と共にご紹介します。
この物件は最終的に売り出しから約3ヶ月で成約となりました。その過程で何を行い、どのような判断をしたのか、現場の実情をお伝えします。
群馬町の相続戸建て|最初の状態と課題
ご相談いただいた戸建ては、高崎市群馬町の住宅地に位置する木造2階建て、延床面積約110平米の物件でした。築年数は約40年で、外壁塗装は15年以上前、内装も生前のお父様が使っていたままの状態です。
現地調査を行ったところ、外壁のひび割れ、雨樋の一部破損、1階和室の畳の劣化、キッチンと浴室の設備老朽化などが確認されました。ただし構造的な大きな問題はなく、基礎にも重大なクラックは見られませんでした。
依頼主の方は「このまま売れるのか」「解体して更地にした方がいいのか」という2つの選択肢で迷っておられました。解体費用は地元業者の見積もりで約150万円。この金額を負担してでも更地にすべきか、それとも現況のまま売るべきか、判断が必要でした。
建物診断と価格設定の根拠
判断のために、まず建物の詳細な診断を行いました。現場経験のある代表が、構造材の状態、床下の湿気、屋根裏の雨漏り痕跡などを細かくチェックします。結果として、主要な構造部分には問題がなく、適切なリフォームを施せば十分に居住可能という診断が出ました。
次に周辺の取引事例を調べました。群馬町エリアでは、築30〜40年の戸建ては更地として売却されるケースが多い一方、リフォーム前提で購入する若い世代も一定数存在します。近隣の成約事例では、同程度の築年数で800万円〜1,200万円の価格帯が中心でした。
そこで、建物付きのまま売り出し価格1,080万円で市場に出すことを提案しました。この価格は、購入者がリフォーム費用として200〜300万円を想定しても、トータルで新築より大幅に安く住宅を手に入れられる設定です。
売却活動で工夫した3つのポイント
売却活動では、ただ情報を掲載するだけでなく、購入検討者が判断しやすいよう工夫を凝らしました。
1つ目は建物診断報告書の提示です。構造に問題がないことを明記した診断書を用意し、内覧時に希望者へお渡ししました。購入検討者の多くは築年数に不安を感じますが、専門家による診断書があることで安心感が大きく高まります。
2つ目はリフォーム費用の目安を提示したことです。地元のリフォーム業者と連携し、水回り交換で約180万円、内装全体で約80万円といった具体的な見積もり例を用意しました。購入後のイメージが明確になることで、検討がスムーズに進みます。
3つ目は近隣への配慮です。売却前に依頼主と一緒に庭の草刈りを行い、外観を整えました。ご近所の方々にもご挨拶し、売却活動中であることをお伝えしました。地域の理解を得ることで、内覧時の印象も良くなります。
購入者が決まった決め手
売り出しから約2ヶ月後、30代のご夫婦が内覧に訪れました。お二人は高崎市内で賃貸住まいでしたが、子どもの小学校入学を機にマイホームを探しておられました。新築は予算オーバー、中古マンションは管理費が気になる、という状況で戸建てを検討されていたのです。
内覧時、ご主人は建物診断報告書を熱心に読まれ、「構造がしっかりしているなら自分たちでリフォームして住みたい」とおっしゃいました。奥様も間取りと日当たりを気に入られ、その場で購入の意思を示されました。
最終的な成約価格は1,050万円。当初の売り出し価格から30万円の値引き交渉がありましたが、購入者のリフォーム計画が具体的だったこと、早期決済が可能だったことから、依頼主も快く応じられました。売り出しから成約まで、約3ヶ月での決着となりました。
相続物件売却で押さえるべき実務ポイント
今回の事例を通じて、相続した戸建てを売却する際の実務ポイントが見えてきます。
まず建物の状態を正確に把握することが重要です。専門家による診断があれば、解体すべきか現況売却すべきかの判断が明確になります。感覚や見た目だけで決めると、後で損をすることもあります。
次に購入者視点での情報提供が欠かせません。築年数が古い物件ほど、購入者は不安を感じます。診断書やリフォーム見積もりなど、判断材料を揃えることで成約率は大きく上がります。
そして地域との関係性も見逃せません。空き家状態が長く続くと近隣トラブルに発展することもあります。売却前に最低限の手入れを行い、ご挨拶をしておくことで、スムーズな取引につながります。
群馬町エリアの不動産市場の特徴
高崎市群馬町は、市街地から少し離れた落ち着いた住宅地です。農地も多く、のどかな環境が魅力ですが、相続物件の流通も比較的多いエリアでもあります。
近年は高崎駅周辺の再開発が進み、市内全体で住宅需要が高まっています。その影響で、群馬町のような郊外エリアでも手頃な価格帯の戸建てを探す若い世代が増えています。子育て世帯にとって、庭付きの戸建ては魅力的な選択肢です。
ただし、築年数が古すぎる物件や、立地条件が悪い物件は長期化する傾向があります。売却を検討する際は、現地の市場動向を踏まえた適切な価格設定と、物件の状態に応じた戦略が必要です。
まとめ|高崎市群馬町の戸建て売却を成功させるために
今回ご紹介した高崎市群馬町の戸建て売却事例は、相続物件でも適切な診断と戦略があれば短期間で成約できることを示しています。依頼主の方も「最初は不安だったが、プロに任せて良かった」と安堵されていました。
相続した不動産は、放置すればするほど管理の負担が増え、資産価値も下がっていきます。早めに専門家へ相談し、建物の状態を把握した上で、売却か活用かの判断をすることが大切です。
群馬町エリアに限らず、高崎市内の相続物件でお悩みの方は、現場を熟知した専門家に相談されることをお勧めします。一人で悩まず、まずは現状を整理するところから始めてください。
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